この隙間、僕の存在。
みんなの意識が高まったところで俺なにしちゃってんだろ。


たしかに朝練遅れそうになってまわり見ず横断歩道飛び出たかもしれねえけど。

まさか自分がこんなめにあうと思うわけねえじゃん。
って、まぁ、こんなのただの自己中ないい訳だけどさ。

だけど、それでも俺が周りに迷惑をかけることには変わりなく。

――確実に、俺の死は試合に支障を出だす。

自分で言うのもなんだが、ダンク得意なのは俺くらいしかいない。
あの日先輩に言われたことを思い出すとそれなりに必要な役割なんじゃん。


それに〝気持ち〟の問題もあると思う。
決して自分を買い被ってる訳じゃねえけど。




この試合……。
負けたら俺のせいだよな……。




まぁ、勝たれてもそれはそれで切ないし……。




なんだか複雑だ。



< 25 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop