イケオタ
秘密
「奈瑠先輩…
付き合ってくらさい」

体育館の裏…

1人の少女が今まさに
愛の告白を終えた。

「ダメれすかぁ〜?」

奈瑠少年は頭の中のエンジンをフル回転させた

「い、いや…」

「美佳じゃやっぱり不満ですかぁ〜?」

「そんなことないよ…」
「じゃあ付き合ってくれるんですかぁ!」

「いや…その…」

うぅ…可愛いぃぃ

その上目づかい…ヤバイ
しかも、超ロリだぁ〜

萌えぇ〜!!!!!!!

って落ち着けボク

そう、ボクはアニメやギャルゲーが大好きなオタクである

オタクのボクから言わせてもらえば

この子は萌え、燃え、もえ〜〜!!

って、取り乱してしまった

こんな可愛い子と付き合えるなら付き合いたい

でも…

オタクと言う種族は女の子が苦手と相場が決まっている

もちろんボクもだ!!

だから…

「ゴメン…」

「えっ…!!」

「オレは…
待ってるんだ」

「だ、誰をですかぁ!!」
「人じゃないよ…
時が…来るまでだよ」

ボクがいつか女の子をこの腕で抱きしめてあげれるようになるその時を!!

「…わかりました」

「えっ!?」

「つまり今は美佳とお付き合いする時じゃないって事ですね
美佳…待ちます
奈瑠先輩と付き合うその時まで!!
それじゃ美佳これで失礼するです
奈瑠先輩…
大好きです。キャッ//」

照れながら去って行く美佳の後ろ姿を奈瑠は見つめた

「…萌え」
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