最強不良姫 ―黒蝶―
夜。旬の自室に、何故か
兄弟皆が集まっていた。
「…驚いたな。」
旬がいつもとは打って
変わって真面目な顔をしていた。
「…でもさぁ、旬兄~」
明らかに美瑠紅だ。
「何だ?」
と顔を美瑠紅に向けると、
その顔は先程の間延びした
呑気そうな声には全く無縁そうな
至極真面目な顔をしていた。
そんな美瑠紅の喋り方と
顔のギャップに驚きつつも、
旬は次の言葉を待った。
「…これって、相当
ヤバいんじゃないの?」
普通なら、最後の辺りは
消えかけているのかもしれないが、
その辺はやはり美瑠紅だ。
全く怖がったりせずにハッキリと言う。
旬が口を開いた。
「そうよ。」
…が、愛華が先に呟いた。