最強不良姫 ―黒蝶―
それから数分後。
「…あのー、愛華…?
お取り込み中、申し訳ないんだけど…。
そろそろ、病院に…勿論信哉も。」
亜由美が少し言い辛そうに言い、
その言葉で愛華と信哉はハッとした。
「「…//////」」
二人共、頬が少し赤らんでいる。
そんな二人に、皆は笑った。
「…もう、笑わないでよ…っ///」
恥ずかしそうにそう言う愛華に、
皆は笑いを抑えきれずに、また怒られてしまった。

皆が落ち着いた所で、病院へ行った。

「…!!お嬢様方、お坊ちゃま方!?大丈夫ですか!?」
……何故こうなったのか。
それは、勿論この病院が佐倉家のものだからである。
佐倉家は、ブランドとヤクザの筈だと
思った人も居るだろう。
確かにそうだが。

…愛華の父の兄弟…つまり、
愛華の叔父や叔母(勿論伯父や伯母も入るが)が
何かをしているのだ。
伯父は愛華達が通っている学校の理事長、
叔父はその学校の校長、
伯母はここ、“佐倉病院”の院長、
叔母はその病院の副院長。

…つまり、愛華の父は5人兄弟なのだ。

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