さくらふぶき
「みすず??」

そこには息を切らしたりゅーが立っていた

「りゅー・・・どうしてここに??」
「みすずはまず自分の心配をしなさい」

そういってりゅうはわたしのところに来て
「しっかりつかまってて」
といい、わたしをかるがる持ち上げた

そして優しく頭をなでて
「ごめんね、みすず。どうしても言えなかったんだ」
と悲しそうな目でわたしを見つめていた

「りゅー・・・また会えるよね?さよならなんていわないでね」
「・・・うん。また会えるよ。」

私はそれ以上なにも言えなかった・・・
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