パラレルワールド

放課後になった。


「奈々!帰ろー」



「やだ。野菜見に行くんでしょ」



「…みないから」



「その間は何」



楽はため息をついてアタシの手を握ってきた。



「帰ろ?な?」



ズルイ……

こーされたら一緒に帰るしかないじゃん…



校門まできたところで
女の子が走ってきた。



「あっあの!楽先輩!」



「はい?」



むっ 何このキューティガールは……。



「ちょっといいですか…っ」



「いや、今彼女と帰るとこだし」



自然に顔がにやけてしまった。



「じゃあここでいいますっ…私っ楽先輩が好きなんです!野菜が大好きなところも!私も野菜大好きだしっ!」



はっ?はああ?
彼女の前で告白ー!?



「野菜好きなんだ!?」



パッと顔を明るくした楽。


あんたも何反応してんの!?


「はいっ!彼女さんは野菜嫌いなんですよね?私は大好きですっ」



何いってんのコイツ



「お前もこのこみたいに野菜好きならいいのに」



笑いながらアタシに話しかける楽。



ブチッ



バゴッ!


「いっ!」



鞄をおもいっきり投げつけた。



「じゃあこのこと付き合え野菜馬鹿っ!」



走ってその場から去った。



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