君に幸せの唄を奏でよう。
「よし。休憩した事だし、やるか」
宮木は、バットを持ちながら言った。
「自販機では負けたが、次は何がなんでも勝つ!手に入れてやるんだ!」
「待て待て。いつから、自販機も勝負に入ってたんだ?」
「よっしゃー!狙うは、ホームランのみ!」
「人の話を聞けッ!」
宮木は俺の言葉を無視し、バットを構えた。
バシュッ!
ボールが、宮木に向かって飛んできた。
「おりゃああああーーー!!」
スカッ。
「ストライク。バッターアウト」
宮木は見事に空振りをした。
「ちくしょーーー!もうちょいだったのにッ!」
宮木は、悔しがっていた。
「タイミングが遅いんだよ」
宮木と交代し、俺はバットを持って構えた。
バシュッ!
ボールが飛んできた。
カァーーーーン!
ボールはバットにヒットし、見事ホームランの的に当たった。
「くそーーーッ!負けたッ!」
宮木は、悔しがっていた。
「俺の勝ちだ。分かってるんだろうな?」
俺たちは、“ある賭け”をしていた。
「……奏くん☆お腹すいてない?俺、おごるよ?」
「負けは負けだ。諦めろ」
「~~頼むっ!一生のお願いだ!唄ちゃんのメアドを教えてくれッ!」
宮木が、必死に言ってきた。