君に幸せの唄を奏でよう。


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「楽しかったわね、亮太」
「どこがだよッ!」

無事に曲決めを終えた。佳奈と浩ちゃんと別れて、亮太と一緒に帰る途中。

「あ~あ、曲採用してくれたらよかったのに……」
「できるわけねぇーだろッ」

結局、あの曲は採用されなかった。やっぱり、亮太が気にくわなかったみたいで、曲決めはいつも通りで亮太と佳奈の曲になった。

せっかく、あたしの曲も2人に仲間入りが出来ると思ってたのに……。

「亮太のケチ~」
「ケチで結構だ」

互いに冗談を言い合いながら、あたし達は帰る。こんな風にやりとりが出来るのは、小学校4年生からの付き合いたがら出来ること。

「じゃ、あたし行く所あるから」
「今からか?18時だぞ?」

亮太は心配そうな顔をして、あたしを見てきた。

「大丈夫よ。小さい子供じゃあるまいし」

あたしは、笑いながら言った。初夏に入り少しは、日も長くなっている。

「そういう問題じゃない!」

突然、亮太が怒りながらあたしに言ってきたので、ビックリした。

「だって、お前最近かわ……!」
「かわ?」
「…な、なんでもない!最近、物騒だから気をつけて帰れよ!何かあったら絶対電話してこいよ!」

あたしが聞き返すと、亮太は急に顔を真っ赤にしながら言う。

「え?あ、分かった」
「じゃ、じゃーな!また明日」
「うん。また明日」

亮太は、今まで見たことがないぐらい、全力で走って帰る。亮太どうしたんだろ?何が言いたかったんだろ…。まぁ、いっか。さて、行きますか…。

あたしは、いつもの場所へと向かった。

「やっぱり落ち着くな~」

河原に着いた。ここは、あたしにとって秘密の場所でもあり思い出の場所。

「よくお母さんと来たな…」

ここに来ると、いつも昔の事を思い出す。




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