爆走★love boy2
「ガキ」



鏡に映った自分に向ってそう言い、カバンをつかむ。



きっと、今日も先輩は迎えに来てくれるだろう。



少しばかり気まずいからって、私の事をほっておくような先輩ではない。



今日くらいはほっといてほしいけど……。



そう思っている間にチャイムが鳴り、私は暗い溜息とともに家を出たのだった。

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