教えて?センセ。
―第4章―
あたしはその後黙々と勉強していた。
なぜかさっきの言葉を忘れたかった。



「今日はえらく集中してるな。」


「遅刻と雑談したから…」


「へー。エライ、エライ」



笑いながら先生はあたしを撫でた。
その瞬間あたしの心臓は壊れそうになった。



「やめてくださいょ……」


「え?あぁ子供扱い嫌?」


「…嫌。」



ホントは嘘…だったり。
あたし変だよ。



「そうか。ごめんごめん。」


「帰りたい……」


「あと5分だろ…?遅刻したくせに。」



あと5分……もたないよ。
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