傷の行方

不安

私の家の話してしまった



その話をされたら



今こうしていることも



禁止されてしまうのではないかという




不安がよぎった



でも そんなことは前から



彼はひとりで抱えていたことに



気がついた



私は少し遠まわしに彼に



「私と付き合ってること



ご両親はどう思っているのかな」


と恐る恐る聞いてみた




すると彼は悲しそうに黙ってしまった



すぐにわかった



紹介してもらった時に



名前を言ったら



ちょっと変な感じだった



私の名前



苗字は父親の苗字のままなのだ




気がついたんだ



知っていたんだ



それはそうだろう



会社で会った



元白バイ隊長さんだって知ってた



私は言葉をなくした


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