傷の行方
不思議な関係
私は同棲していた彼が来たことを


翌日 母親に話した



すると驚いていた


そして私が話をしたことすべて



母親に打ち明けると



「連絡をしてよかった



お母さんよりもずっと



あなたのことを理解している彼しか



もうあなたを救えないと思ったの」



と言った



「私もすぐに変われないけれど



ちゃんと思いを言葉にして



話をしていこうと思ってる」と言った



思えば私は小学校を卒業してから



まともに母親と会話をしていなかった



反抗期に入ってから




殆ど口をきいていなかったし



家族旅行もひとりでいかないで



家に残って



友達と遊んでいた



家族なのに会話をしていなかった


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