傷の行方
才能があって


先生から評価され


勧められても



お金がなければ



なんにもできないじゃないかと


頑張る意味があるのか?



もう この年齢で


限界が見えている


何が夢なんだと思った



それに気がついた私は


中学で勉強をすることが


バカバカしくなっていた


当り前のように私は


部活にだけ顔をだすようになり



授業にはでなくなった


中学の大切な基本を学ぶ時期に



私はすべてを投げ捨ててしまったのだ



授業に行かない代わりに



同じ軽音楽部の仲良くなった



男の子の家に行くようになった



数人がたまっていた


そこに親友もいて


どうやらそのうちの誰かと


付き合っているということだった


昼からお酒と煙草にまみれ



金髪でロングのストレートの髪が自慢だった



好きな時に好きなことをしていた



たまに家に帰ると


兄弟は私を怖がるようになった


母親は私には何も言わなくなっていった



家族とは一体なんだろうと思った
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