桜ノ籠 -サクラノカゴ-
茜さんがいなくなると、途端に静かさに、気付く。
これからは青磁先生と二人なのだと、改めて思った。
この静けさを、どうしたらいいか、分からなくて…、
言葉を探していると、
「さて、うるさいのがいなくなった所で、夕飯の準備でもするか」
青磁先生が、腕を上げ、あー疲れた。と伸びをしながら、キッチンに向かった。
「す、すみません…。私の引っ越しで疲れさせてしまって…」
私が青磁先生の後をついて行くと、
「違う、違う。疲れたってのは、茜姉の事。まるで小姑だろ」
そう言って、青磁先生は笑った。
「いえっ、素敵なお姉さんですよ!」
あたたかくて、
話が面白くて、
弟の青磁先生にはちょっとイジワルで、
なんだか