桜ノ籠 -サクラノカゴ-
なんだかくすぐったい。
眠れなくて、ベッドの中から、青磁先生の部屋を見渡す。
ベッドの横に、黒い机と椅子。
黒い机の上には、灰皿、煙草の吸い殻がたくさんあって、青磁先生の身体が心配になる。
少し視線を横に流すと、白い扉の横に、幾つかの段ボールが重なっていた。
きっと、今は桜模様のカーテンがかけられた部屋に、昨日まであった荷物なんだろうな、と気付く。
そんな風にしているうちに、いつの間にか
私は、眠りについた。