桜ノ籠 -サクラノカゴ-

端整な顔立ちに、少し長めの黒い前髪がかかり、閉じた目は長い睫毛が印象的だった。

でも、腕を組んだまま眠る姿は、男の人という感じがした。

腕は引き締まり、しっかりしていて、 肩幅もある。

長身の先生は、黒い3人掛けのソファから足がはみ出ている。



そういえば、何度か青磁先生に抱きかかえられたこともあったな、
と、
思い出し、なんだか今更ながら、恥ずかしくなった。


そんな風に、青磁先生を見ていたら、


「…そんなにじっと見られると、穴開きそう…」

と、青磁先生の声がして顔に視線を移すと、青磁先生の目が開いていた。

「ひゃっ」

突然のことで、またおかしな声をだしてしまった。


「おはよう、伽羅ちゃん」

優しく微笑む。


「おはようございます、青磁先生。……もしかして、ずっと起きてたんですか?」




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