桜ノ籠 -サクラノカゴ-
「…分かった。あんたの高校、もうすぐ秋休みだものね。
仕事さっさと片付けて、伽羅ちゃんの傍にいてあげなさい」
「あぁ…。もちろん」
茜は、青磁の顔色が良くない事に気付いていたが、それ以上、何も言わなかった。
何をいっても、
どんな言葉をかけても、
きっと、
青磁は学校に行き、そして、
寝る間を惜しみ伽羅の傍にいるのだろう。
そう、気付いていたからーー…。
青磁の、伽羅に対する想いに、
気付いてしまったから