桜ノ籠 -サクラノカゴ-

瑛李香さん

カズ兄の彼女の瑛李香さんが、
そこに、いた。


思いがけない状況に、
戸惑いと驚きで、

ドクン、
と、鼓動が軋んだ。



思い出す。


あの日の、
彼女の泣き顔。


叩かれた頬の痛みよりも、
ぶつけた背中よりも、


胸が苦しくて、
息が上手く出来なかった。


あの時は
当然の言葉だと、
当然の痛みだと、

そう思った。


だけど、



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