桜ノ籠 -サクラノカゴ-

「あ…」

粉雪の中、
少し歩いたところで、

青磁先生が小さく声を発し、
立ち止まった。


「どうしたんですか?青磁先…」

と、声をかけながら青磁先生の視線を辿ると、
そこには、

カズ兄のお墓で手を合わせる人の姿。



顔ははっきり見えないけど、
憶えがある、その姿。


成佳学院の制服、
綺麗なボブショートの髪型、
スラリとした立ち姿、



「…瑛、李香…さん……」






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