桜ノ籠 -サクラノカゴ-

その眼差しに、

不安も、
怖さも、

もう、感じない。



真っすぐ、

私はその柔らかな視線を受け止めた。



「……強く、なったのね。水無月さん」


そう言いながら、
瑛李香さんは自分の力で立ち上がる。

私の腕を離れ、立ち上がる。




強く、なった?

私が?




だとしたら、
それは、



「……ある人の、おかげです」


目を伏せ、
思い出すのは、ただ一人。




< 386 / 467 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop