桜ノ籠 -サクラノカゴ-
桜の中で出会った、
懐かしい香りのする人。
でも、
開いた目の前に舞う、
白い雪の中で思い出す。
その桜を見せてくれた
あたたかくて、姉の様な人。
いつの季節も会いにきてくれていた
明るくて、かけがえのない人。
近くにいても遠くはなれても気に掛けてくれていた、
私とカズ兄を一番大事にしてくれる、唯一の人。
どんな時も私を家族として受け入れてくれた
あたたかな、もうひとつの家族。
ずっと、
ずっと、
暗闇に独りだと思っていたけど、
いつも、
いつの時も、
私は、
彩る季節の中で、
独りじゃなかった。