桜ノ籠 -サクラノカゴ-
「伽羅、まる見え」
くすくすと笑う青磁さんの声。
あっという間に、
青磁さんの腕に掴まり、ベッドの中で抱きしめられた。
とたんに、
昨日の夜の事とか今の状況とか、
恥ずかしくなって、
顔が真っ赤になる。
「せ、青磁さん。は、離して下さい……」
「だめ。離さないで、って言ったのは、伽羅だろう?」
うっ…、
それはそうだけど…
「伽羅、あったかい」
そう耳元で囁いて、
抱きしめる腕をゆるめない。
青磁さんはズルい。
その腕を私から外す事ができないこと、
知ってる。
だって、私だって、
このまま……