心を失ったカノジョ
朝になると新は居なかった。



寂しかったけど好都合。




昨日はあの異様な鞄に気づかれなかった。




ライターの入ったあの鞄。




「さあ……行こう」




電車に乗る前に……深呼吸。



モノクロ人間が…いっぱいいる。




今でも焼いてしまいたい。




そして電車に揺られながら今日の私の敵討ち物語を想像した。




謝らせてやる……簡単には死なせない。




なんて残酷な私。ふふ……




心を失っているんだ、たいしたことない。




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