コイアイ〜幸せ〜
「嘘でしょ、そんなこと」


私は、おもいきりよく机を叩いた。
手のひらがヒリヒリしているけれど、そんなことはどうでもいい。


「それが本当なんです。おかしいって気付いたのは一昨日なんですけどね。相手先は上手く誤魔化しているつもりだろうけど、徹底的に調べたら当たりです」


ここにいるのは、松本さん、宗助、新堂君と私。
あとから、佐々木君もやってくるはずだ。


プログラミングを得意とする新堂君が続きを話し出した。


「登録者リストを見てください。八人に一人位の割合でサクラがいます」


パソコンの画面に映し出される名簿には、いくつかに赤いラインが引かれている。


「こんなに、いるの?」


「相手が見えにくい仕事だ。コイツらだって、金で雇われて登録したんだろ」


「この人達に派遣依頼をしても、ドタキャンされるか問題でも起こされて、会社の信用を失うわ」


「そういうこと。俺が調べてきた結果だ」


宗助が、ヒラリと紙切れを渡してくれる。


「マルキエグゼクティブ。丁寧に架空の子会社を仲介してくれてさ、証拠を掴むのは大変だった」


紙切れには、架空と思われる社名がぎっしりと書き込まれていた。

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