黒の世界

その目は…少し異常だ。


「お前…ソウキの女なんだろ?随分大事にされてるようだがあいつはちょっと甘い」


随分と知ったような言い方。


“副総長が敵対しているチームに行っちゃった”



…あぁ、そうか。


この男が…そうなのか。


「生温かったな…俺が黒龍にいた時は」


生温いんじゃない。


…暖かいんだ。


一人一人が、皆優しいんだ。


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