心の中の宝物
「後な、その髪の事だけど・・・」


先生は言いにくそうにする。



「やっぱりダメだと思うんだ。校則があるから・・・」

「校則って・・・誰も守ってる人なんかいないじゃん。それに私は元に戻すつもりない。」


「でもな、受験とかでその髪が原因で落ちるかもしれないんだぞ。」



先生は引き下がらない。



「そんなのやってみなきゃわからない。」


私も反抗する。


「後で後悔したって遅いんだ!」



先生は怒鳴った。



私は戻すわけにはいかない。



でも先生は戻してほしい。



もうらちがあかない・・・





私は席を立って部屋から出ようとした。



「逃げるの?」


私は足を止め先生の方に振り返る。



「金髪が悪いって誰が決めた?私は私のやり方でいく。」



ばんっ




思いっきりドアを閉めた。




もう!

来るんじゃなかった。



私は学校を早退した。



先生なんか大っ嫌い。




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