約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて

「何朝から見つめあってるんだよ。」


言葉を発したのは新庄亮。


それもいつの間にかわたしの
となりに立ってるし。


 「あっびっくりした。」


慌てて口をふさぐ。



 「そんなにびっくりする
ことないと思うけどな。 」



 「ごめんなさい。」


目線そらすきっかけが新庄亮なんて。


横を通りすぎる女の子の視線が痛い。


『だってだって、男の子って怖いんだもん。
 何考えてるかわからないんだもん。』


なんて言える訳ないんだけどね。



< 24 / 207 >

この作品をシェア

pagetop