約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて
「お別れできた? 出発するわ
よ。」。

慌てた様子の女の人が男の子に
駆け寄る。


 「あっうん。 すぐ行くからお
母さん先行ってって。」


 「はいはい。 仲良くして
もらってありがとう。」


男の子のお母さんが笑顔で頭を
下げて、去っていく。


??????!!


何が何だか????


 「僕、今日引っ越しするんだ。
 お母さん、君がお別れに来てくれたと
勘違いしたんだね。」


 「えっ」


 「君が泣いてるのも僕のせいって
おもってるなぁ・・・。」


帽子の上から照れくさそうに頭を掻いている。


 「わたし・・・。 ありがとう。 」


 「いいって。 そうだ。 ひとつ約束しよっ。」


 「えっ。」


 「15年後の今日ここで会おう。」


 「えぇ~。」

男の子の突然発言に・・・。


・・・・・


目の前が点になっちゃった。



 「約束だよ。 絶対だからね。 」


そう言ってわたしの小指に指
きりしたんだ。


小指から伝わる温かさが心地よかった。



小指が、離れたとたん、男の子が
大きく手を振って駆け出していった。


 「約束絶対だからね。」


遠く離れていく男の子は振り向きながら
何度も何度もわたしに手を振ってくれた。


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