約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて
「ピンポーン!!
ピンポーン!!
ピンポーン!!」
笑えちゃうね。こんな時でも
こんなチャイムの鳴らし方する
のひとりしかいないって分かって
しまう。
「真幸!! いるんだろう!!
真幸!! 」
わたしは、力の抜けた体に、
気合いを入れるように立ち
上がった。
ドンドンと叩かれる玄関のドア。
そんなんじゃ嫌でも開けなきゃ
いけないじゃないの。
近所迷惑もいいところよ。
バカだよ。 亮君。