約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて
もう温人は戻ってこない。
今まで過ごしてきた日々。
当たり前のように過ごして
いた毎日がもう戻ってこない。
そう自覚した時、何から手を
つけていいのか、これから
どう生きていくのか不安に
押しつぶされそうだった。
これが、温人を裏切ったわたし
がうける罰だとしたら、それは
受け止めるしかないと思う。
でも、それはあまりに突然で
まるで温人は、わたしが犯した
裏切りを知っていたようで・・・。
そんなはずなんてないのに。
そう思えてしまったんだ。