恋心
えっと、私どうしたら。


どうしよう。


相変わらず不機嫌そうに黙る徹ちゃんの袖を、二回軽く引いてみる。


やっとこっちを見てくれる。


目を見て軽く顔を傾ける。

私どうしたらいいの?と心の中で聞いた。


徹ちゃんなら、私が口に出さなくてもわかってくれるから。




「「「うわ、かわいーい。」」」




なぜか徹ちゃんは答えてくれなくて、五人組が騒ぐ。


「なぁ、徹、紹介してくれよ。」


「そうだよ。
そんなに怒んなよ。」


「そんな不機嫌にしてると嫌われちゃうぞ。」


「お、いーね、それ。
嫌われろ、嫌われろ。」


「ねぇ、ねぇ、俺達、徹と同じ陸上部なんだ。」


一人が私に話し掛けてきた。
< 21 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop