恋心
私は徹ちゃんの肩に頭をのせる。


「私ね、うれしかった。
『元々ひとつ』って言ってくれて。
私も思ってたよ、ひとつだって。
小さな頃は私と徹ちゃんの区別なんてなかったのに、今は寂しい。」


徹ちゃんが優しく頭をなでる


「恵理、俺も寂しい。」


「うそ、だって徹ちゃん中学入ってから冷たい。
もっとかまって。」


顔を上げて徹ちゃんの顔をのぞく。


突然徹ちゃんが離れる。


「お前なぁ。」


あれ?


徹ちゃん顔が赤い?


「恵理がそんなだからだろ。」


「私のせい?」


「俺が男って分かってる?」

はっ?


なに言ってるの徹ちゃん。

「分かってるよ。
お風呂だって入ってたんだよ。
でも、男ってやだ。
ずっと一緒だったのに、男だ女だって離されたんだよ。
ずっと一緒にいたかった。」


「はぁ、お前、お風呂って。」


えっ、なんでため息つかれてるの。


「じゃあさ、恵理は今も俺とお風呂入れるの?」


お風呂?


前は、一緒にお風呂入って、一緒に寝て、一緒に………。


「うん、入る。
一緒にお風呂入ったり寝たり、全部徹ちゃんと一緒がいい。」
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