恋心
「へっ?」


おでこ?


「えーりーちゃん。
まさか唇にされると期待しちゃった?」


目の前に、ニヤつく徹ちゃん。


なんかくやしい。


「恵理は、未来の恋人と唇にファーストキスするんだろ。
だから唇はしないよ。」


まったく意味わかんない。

唇にしないのは、もちろんだけど、なんでおでこに私キスされたの?


「俺に触れられるの嫌なのか?」


真剣な目。


「私、徹ちゃんに触れられて嫌だなんて思ったこと、今までないよ。」


私も真剣に答える。


「じゃ、いいな。」


雰囲気がガラッと変わってにやける徹ちゃん。


あれ?


近づく顔。


おでこ、頭、ほほ、鼻……


なんでこんなことに?


優しいキスと頭やほほをなでる優しい手。


嫌じゃない。


気持ちいい。


「恵理。」


耳に優しくささやく。


くすぐったくて、くすぐったくて頭をずらしても、徹ちゃんが離れない。
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