ストライプ ブルー
イライラした私の返事にしっかりと手首を握ったまま無邪気な笑顔を向けて来る。
『本当に知らないの?』
「知りません!」
『気に入った!』
「…はぁ~?!」
『ちょっとこっち来て。』
それが一也との出逢い。
格技場の人だかりはマネージャーになりたい女子達
もちろん一也目当てで。
だから強引に引っ張られて行った格技場では大騒ぎ。
『この子マネージャーでお願いします。』
「えっ…何」
面倒になってた先輩達も即賛成して
無理くりマネージャーにされて今に至る。
あの時、格技場の裏を通らなかったら…。
きっと平凡で穏やかな高校生活が待ってたのに。
一瞬で沢山の女子を敵に回し、それから刺激的なうんざりする毎日が始まった。