キス魔
「俺あまのじゃくだからさキスばっかすんな!って言われるとしたくなるんだけどなぁ♪」
あたしを見つめながらニタニタと笑う葵。
あたしは目線を逸らした。
「…お待たせしました。」
そう言い店員はあたしたちが注文した品を渡す。
あたしはカフェオレを飲んだ。
「…葵は付き合ってる人いるんでしょ?」
「うん、いるよw」
あたしが聞いた言葉を素直に受け止めた。
「最低!やっぱいたんじゃん!」
あたしは店から出ようとした。
すると葵はまた身を乗り出してあたしの腕を掴んだ。
「離して!」
あたしは冷静に言った。
「付き合ってる人はカエラじゃん。気付けよw」
葵はあたしに向かってそう言った。
「…嘘だ。」
あたしは葵を見つめながら言った。
「マヂだから。俺どこかカエラに惹かれるの。」
葵はそう言った。
