幸せという病気
やがて海沿いを走り、六人は旅館に着いた。
部屋は武、竜司、香樹の三人と、祖母、遥、すみれの三人に別れ、少しだけ休憩した武達三人は温泉に浸かる事にした。
「風呂行くか」
武の言葉に香樹がはしゃぐと、竜司は浴衣の大きさを確認しだす。
「よしっ香樹、パンツ忘れんなよ?」
「うんっ」
武は香樹にそう言いタオルを手渡すと、今度は竜司を急かす。
「早くしろよ~竜司」
「・・・いや、これ小さくないですか?」
「えぇ?」
「浴衣ですよ浴衣」
「まぁ・・・ちっちゃいけど・・・ププッ」
「笑いましたよね・・・?」
「いや・・・笑ってねぇよ?・・・プププッ・・・」
そして、先に行くと声を掛け、武と香樹は部屋を出る。
竜司は仕方なく小さめの浴衣を持ち、急ぎ足で風呂に向かった。
その頃、一方の遥達三人は部屋でくつろいでいた。
遥が寝転びながら、唐突にすみれに質問する。
「ねぇすみれさん、お兄ちゃんのどこがいいの?」
「どこがいいのって聞き方ないでしょ遥」
祖母が笑顔でそう言うと、すみれも笑って答える。
「どこがいいかわかんないから好きなのかもねぇ・・・なんでだろね」
「ふ~ん」
その時突然、地震が来た。