幸せという病気



「・・・あなた・・・武がまだ帰ってないの・・・」

「・・・こんな遅くにか?」

「・・・えぇ」

「遥が探す!!」

「ダメよ遥はもう寝ないと・・・」

「やだ!!」






ここは、真っ暗で・・・。

寒くて・・・。

怖いよぉ・・・。





「・・・警察に電話するか?」

「でも・・・私ちょっと探してきます」

「あぁ」

「・・・ごめんなさい・・・選挙の最中に・・・」

「いいから行って来い」






お父さん、お母さん。

いつもいつも、言う事聞かなくて・・・。

ごめんなさい。





「遥も行くっ」

「・・・じゃあ・・・一緒に探そうね」

「うんっ!」









でも・・・。


本当は・・・。








「お母さん。お兄ちゃんいないね」

「まったく・・・どこ行ったの・・・」

「お母さん、お母さん」

「ん?」

「お兄ちゃんに手紙貰ったの」

「手紙?」









もっと構って欲しくて・・・。






もっと遊んで欲しくて・・・。









「・・・武が遥に手紙をくれたの?」

「うんっ」

「今日、夜に開けて見てねって」

「そう・・・手紙を・・・」










もっと傍にいて欲しい・・・。








ただそれだけ・・・。






僕は・・・。












「お母さん・・・それからね?・・・お皿割ったの、遥なの・・・」

「・・・え?」

「お兄ちゃんが・・・お兄ちゃんのせいにすればいいからって・・・」

「・・・遥・・・」

「・・・ごめんなさい・・・」


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