幸せという病気
そして誰もいなくなった路地裏。

そこには竜司が一人、倒れこんでいた。




「あ~・・・いて・・・何やってんだ俺・・・」



その瞬間、竜司は詩織を思い出す。

ボロボロな体で、竜司は詩織のメモリを探し、電話をかけた。



《・・・電波の届かない場所に居られるか、電源が入っていない為・・・》



「・・・まいったな・・・」


足を引きずり、竜司は詩織のもとへと歩き出した。



詩織は・・・。










詩織は竜司を探して夜の街を走っていた。









どこにいるの・・・?



あっ・・・。



携帯・・・。






携帯の電源が落ちている事に気付いた詩織は、電源を入れなおし、竜司に発信する。




「・・・詩織?」



「竜司君!!大丈夫!?」



「・・・お前・・・無事か?」



「私は大丈夫・・・竜司君は!?」



「そっかぁ・・・よかった・・・」



「どこにいるの!?」



「・・・どこだ・・・ここは・・・わかんねぇ」



「竜司君!!しっかりして!!今、どこ!?」



「・・・もう・・・俺に関わるな・・・危ねぇから・・・」




やべ・・・。



意識が・・・。




「もしもし!?」




詩織・・・。



ごめんな・・・



俺には・・・



人を好きになるって・・・



よくわかんねぇよ・・・








「返事してよ!!竜司君!!!」




傷つけたり・・・



傷つけられたり・・・



怖いんだよ・・・



その全てが・・・






「お願い!!返事して!!」









人間が・・・












怖ぇ・・・











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