幸せという病気



そう言うと・・・遥はその瞼をゆっくりと閉じる。






















「おい・・・遥・・・?・・・・起きろ遥ぁぁぁー!!!」








































《ねぇねぇ。でもお兄ちゃんっ。お花をそんなにどうするの??》



《ん?・・・それはねぇ・・・内緒っ》



《えぇぇ~》



《遥が大人になったらわかるよっ》



《大人になったらぁ??》



《うんっ》



《じゃあそれまで待ってるぅ》

























暗闇の中。











最後に・・・武の声が聞こえた。






























《遥・・・待たせたな・・・今までくれたたくさんの花を倍にしておまえに贈る》

























































《竜司と二人で・・・幸せになれ》



















































やがて声が遠くなり始めると、遥の病室の窓から見える二つの桜の木が風に吹かれ、その花を大量に散らせ始めた―――。




























《今までくれた分に敵うかはわかんねぇけど、花が大好きだったおまえに・・・俺からの最初で最後のプレゼントだ・・・》











< 349 / 439 >

この作品をシェア

pagetop