幸せという病気
「こいつ多分・・・すげぇ良い奴なんだろーなぁって・・・」
もう、我慢する理由すら無く・・・。
竜司は子供のように・・・溢れる涙を右手で拭った。
「いっつも遥の事考えて・・・悩んで・・・でも逃げずに傍にいてくれた・・・やっぱり思った通りの奴だったよ・・・」
「・・・そんな事無いです・・・俺・・・何にも出来なくって・・・」
「おまえがいたから・・・みんな素直になれたんだぞ?」
「・・・え・・・」
「おまえが誰よりも素直で優しい奴だから・・・遥も俺も香樹もすみれもみんな・・・・・竜司のように素直にならなきゃって・・・・・そう思えたんだよ?」
「・・・俺が・・・素直・・・?」
あの頃・・・。
いつか自分の事をちゃんと好きになれる日が来るって、ホントは心のどこかで信じてた。
《俺には人を好きになるって・・・よくわかんねぇよ・・・傷つけたり傷つけられたり・・・怖いんだよ・・・その全てが・・・人間が怖ぇ・・・》
――竜司はホントは優しい人だから・・・・・もっと素直になっていいんだよ?――
ある時・・・人を好きになってみようって・・・そう思えた事があった・・・。