幸せという病気
《今まで恐かった・・・人を信用出来なくて・・・でも遥はさ・・・ありのままでいてくれるから・・・だから俺も正直に生きたいってそう思った。こんな世の中でもさ、死ぬかもしれないけど俺は希望ってのから逃げたくない・・・自分に逃げることだもんな・・・だから今日気付いたよ・・・》





















――俺は遥の事が好きだって――






















そして遥に出逢って・・・こんな俺でも、ちゃんと人を好きになる事が出来た・・・。














だけど・・・この病気を前に・・・俺は何も出来なかったんだ。













《竜司君は、竜司君でいいんだよ?》

《え?》

《人というのは支えがないと生きていけないからねぇ。竜司君はね?武の支えなんだよ。言葉や態度じゃなくて竜司君がそこにいる存在があの子をあの子のままでいさせてる・・・すみれ先生や弘樹君、遥も香樹もそう。あんた達がいなければ武だって生きていけない。あの子はね、それがあるから、それがわかってるから無理したり傷ついたりしてぶつかっていけるんだよ?》

《・・・はい》

《だから頼んだよ?竜司君は竜司君のままでいてあげてね?》












それからずっと・・・俺という存在を探してきた。









何の為に生まれて、何の為に生きてるのか・・・。















その意味を・・・・・いつからか探すようになってた。









《おまえが遥をすげー好きならそれでいいと思う。なんてゆーか・・・俺はそんなおまえ、嫌いじゃねぇぞ?》


《・・・》


《男なんて、ハナっからダセぇモンだろ》











ホントに好きな人を・・・守ってやれない。














それがこんなに苦しいなんて知らなかった。

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