幸せという病気
「・・・すみれさん・・・」
遥がその姿を見て名前を呼ぶと、すみれはゆっくりと武に近付き、話し掛ける。
「・・・・・・武?」
「・・・・ハァ、ハァ・・・すみれ・・・ごめんな・・・・?」
すみれが横たわる武に向けそう言うと、武は人工呼吸器を外し、息を荒めながら苦しそうに受け答える。
そして首を横に振り、すみれは笑顔を作った。
「・・・やっと会えた・・・・」
「・・・」
「・・・やっと武に会えて・・・嬉しくて・・・泣けてきちゃった・・・・」
一直線にすみれの頬を綺麗な涙が零れ落ち・・・苦しむ体を精一杯温めるかのように・・・すみれは武にしがみついた。
「・・・待ってるって言ったのに・・・会いに来ちゃったよ・・・ごめんね?」
それを聞くと、武はゆっくり首を横に振る。
「・・・武達のお父さん・・・最期すごく強かったんだよ?・・・おばあちゃんも・・・ありがとうって言ってくれた・・・」
「・・・うん・・・ありがとぉな・・・?」