等心大





―――なんだかんだで、朝会は終わった。
結局、私たちは遅れて体育館に入ってしまった。


そのせいで、生徒指導の先生に
こっぴどく叱られた。



「あーもう、あの人まじ怖いから!
中年の癖に!」

「あははっ!蜜、それ言っちゃ
あの先生の立場ないよー」


ひなと私は、保育園からの親友だ。
何をするにも、どこにいくにも、いつも一緒。
いつもケンカするけど、
結局はすぐに仲直り。

ひなと私は、何もかもが真逆。
私は、背が高くて猫目。
髪の毛はロングでサバサバしている。

ひなは、身長が150ない位で大きいたれ目。
髪の毛はふわふわのショートで
本当に、女の子って言う感じ。


私は、そんなひなが羨ましかった。



「あっ、体育館にブレザー脱ぎっぱなしだった!
ひな先教室行ってて」
「わかった、先生に言っておくね」



私は、また体育館に戻った。
・・・・・・・ステージの所に
誰か座っている。

その横には、私のブレザーがあった。
あの人、靴のラインが青い。
3年生・・・?


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