龍の女神となるべき姫【上】
『留衣。
何で私が、風龍のことだけは知ってたかわかる?』
「……わかんない」
『噂になってたからだよ。
風龍は“あたたかい族”だって』
まぁ、全国No.2だったから、っていう理由もあるんだけどね。
「あたたかい……?」
『私も始めは、“族があたたかいなんて意味不明”って思ってた。
でも―――』
「でも?」
悠基や智の視線までこっちに向いてる。
それに、眉間にしわを寄せてる。
2人も気にしてたのかな?
天姫が急に消えたこと。
再会するまで、待っててあげられなくてごめんね……。
でも、また会えて本当によかった。
今のみんなの瞳は、光で満ち溢れてるよ。
私も、その光に救われてる。