龍の女神となるべき姫【上】



「その方がいいな。
あ、お前は2―Aだから」




拓也君がそう言ったとき、ノック音がし、男の人が入ってきた。




「亜美、こいつがお前の担任だ」



「結城武司[ユウキ タケシ]です。
よろしくお願いしますね」




多分拓也君と同い年くらいの、眼鏡を掛けた男。



少し気弱な感じがする。




「んじゃ、わからないことは結城に聞けな。
ここにはいつでも来ていいから」



『うん。ありがと』



「じゃあ教室に案内しますね」

< 28 / 303 >

この作品をシェア

pagetop