龍の女神となるべき姫【上】
「わかった、わかった。
そんな目で見んなよ。
美人にそんな目で見られると結構傷つく」
『びっ、な、何言って』
思いがけないフレーズに戸惑っていると。
―――ガラッ
ドアを開けられた。
うわぁ、やられた。
さすがは拓也君の友達だ。
手口がそっくり。
悔しさを通り越して、脱力してしまった。
が、ここで遅れて入ったら恥以外の何物でもない。
私は適度な間隔をもって、先生に付いて行った。