あなたとわたし〜魔法と呪い〜2


「………同棲しようかなって。

まあ…俺が…離したくないってか…縛りたくて…


会社も近いし。」


「それがどうして距離置くになんの?」

勇作はずっとイライラしてるし、
俺も思いだしたら、イライラっつうか、悲しくなってきた。



「何となく…断られる気はしてて…
勝手に恵子の父ちゃんと母ちゃんに了解とって、

勝手にアパートも決めて仮契約してた。


途中で見つかってさ…切れられて…」


「…志賀は…勝手に決めたことに怒ったのか?」


首を横に振った。


「じゃあなんだよ」


勇作はイライラしまくってるから、ビールの減りが半端ない。


先生も訳が分からんって顔してる。


「恵子はさ、余裕があるときに俺に会いたいって言うんだ。


疲れてたりしてさ、飯作らなきゃとか、早く帰らなきゃとか、
思いたくないって…


入社すれば余裕なんてないからさ、俺が負担なんだろ………」



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