あなたとわたし〜魔法と呪い〜2
「俺は…疲れてないほうが飯は作ればいいし、どっちも無理なら、弁当だって、惣菜だって、食いに行ったって、なんでもいいんだ。
けど…あいつにはそういう選択がなかった。
風邪引いてもさ、家にはこないんだ。
俺は調子が悪かったら、一番にそばにいて欲しいのに…
あいつはそういうの全然なくて…」
「結局…恵子の未来に俺はいない。
同棲なんてしちゃったらさ、もう結婚一直線みたいだろ。
そんなことしたらさ、逃げられないって思っちゃったんじゃないかな。
鍵追いて出てけっつったらそれから連絡ない。」