あなたとわたし〜魔法と呪い〜2
「どーせ。会社も、志賀の会社の近くだから決めたんだろ。
好きなのは分かるけど…なんでもあいつ中心に考えるな。
お前も、ちゃんと誇りもって仕事出来るように頑張ってみ。
志賀と結婚したら、一生お前が守ってくのに、イヤイヤやってたら意味ないだろ。
志賀がキレイになってる分、お前も男前にならなきゃ。
志賀がキラキラしてるなら、お前もキラキラしてればいいんだよ。」
確かに、譲れない条件はあったけど、恵子の会社の近くが、俺には絶対条件だった。
あいつと一緒に住んで、いつでも俺が見えるとこに置いておきたかった。
サッカーだってバイトだって、恵子に合わせてたな。
俺がキラキラしてなかったから?
俺がちゃんと恵子を守れる男じゃないから?
「まずはしっかり自分で立て。
じゃなきゃ、お前に寄り掛かったら、共倒れだよ!!」