引きこもり王子

彼は元々、人を寄せ付けず、寄ってきても人を嫌っているから冷たく接する。独特な性格だから特殊な感じに見えていた
それと美形な顔のせいで邪魔者とされたのだろう
彼は元々男子達に嫌われていたらしい

彼は段々、学校に姿を見せなくなってしまった

そんなある日、あたしは秘密の場所に行こうとしていた

誰も知らない、あたしだけの秘密基地みたいな場所

ガチャ―

扉を開けると驚いた

「…そ、のだくん?」

自分の名前を呼ばれ目を開けた彼はあたしの姿をみた瞬間、すぐさま起き上がった

「…な、んで?今、授業、中でしょ?」

彼は本当にあたしの登場に驚いたらしい。
まだソワソワしていた

「いや、何かサボりたい気分だったからさ。秘密基地に行こうと」

「…秘密基地」

「うん」

「こ、こ?」

「うん」

彼は黙り込んだ。

「…ごめん」

黙り込んでから謝った
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